- MP3とMPEG4フォーマットの違いは何ですか?
- ここ数年、インターネット・オーディオ( 特にMP3フォーマット) が急速に普及しつつありますが、MP3の圧縮技術が20年以上も前から存在していることはあまり知られていません。ここ10年でMPEG4のACCフォーマット等、多くの知覚的オーディオコーディングや圧縮技術が進化してきています。
MP3の概要
MP3フォーマット(“.mp3”)は基本的に音声のみで、MPEG-1フォーマット(ビデオCD) の音声層(Layer3)のことです。Layer3は知覚的オーディオコーディングと心理音響モデルの圧縮方法を使って余分な情報(つまり不必要で無意味なサウンドシグナル等)を除去しています。基本的にLayer3はCDの元のサウンドデータ(ビットレート1,411.2kbpsのステレオミュージック) を、音質をそれほど損ねずに12分の1の容量(112~128kbps)にまで縮小します。最も大事な点は、MP3ファイルはサイズが小さいため、インターネット上での転送が容易であるということです。MPEG-4の概要
MPEG-4はDVD(MPEG-2)の質の高いビデオファイルを低いデータ転送速度で再生し、小さなファイルサイズで保存するために開発されました。これは次世代のグローバルマルチメディア規格で、携帯電話からブロードバンド、それ以外にも様々な帯域幅においてプロレベルの質のオーディオやビデオファイルを利用することが可能です。人気の高い“.mp3”ファイルフォーマットの開発者が新しいAACコーデックを開発しており、MPEG-4はMP3より効率性の高い圧縮技術と、圧縮されていないCDオーディオに匹敵する音質を誇る非常に優れた圧縮方式です。AACはこれらを生かし、低い転送速度でも高品質のファイルの再生を可能にし、モデムユーザーにも違いがわかるほどになっています。
両者の違いを比べてみると、AACはMP3に代わってインターネットでの新しいオーディオ標準となっていくでしょう。MP3に対するAACの優位点は以下の通りです。
- より効率的な圧縮技術で小さい容量でより高品質なデータを提供できる。
- マルチチャンネルのオーディオに対応し、フル周波数レンジで48チャンネルを実現。
- オーディオのレゾリューションはMP3より高く、最大サンプリング周波数は96kHz。
- デコーディング効率の向上で、少ない処理能力でのデコードが可能。
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