SPIRIT ＜スピリット＞ （霍元甲） （Blu-ray） （ディレクターズカット） （香港版） Blu-ray リージョン A

　ジェット・リー、最後のマーシャルアーツ映画と言われている今作で彼が演じるのは、1868年から1910年に実在した武術家・霍元甲（フォ・ユァンジア）。「ドラゴン 怒りの鉄拳」などに登場する精武体育学校（精武門）の創立者で、1910年に上海で行われた史上初の異種格闘技戦で海外の強豪たちを相手に戦った中国の英雄だ。　しばらくハリウッドでの活動が続いていたジェット・リーが、今作では「ワンチャイ」シリーズを彷彿とさせる久しぶりの弁髪姿で、マーシャルアーツの真髄を見せてくれる。アクション監督は、もはや説明不要の大御所・袁和平（ユエン・ウーピン）。霍元甲と最後の死闘を繰り広げる日本人武道家・田中を演じるのは、今作が初の海外進出となる中村獅童だ。このほか、トニー・ジャーの新作「トム・ヤム・クン！」にも出演している元プロレスラーのネイサン・ジョーンズや、「マトリックス」シリーズの鄒兆龍（コリン・チョウ）らも出演。また、主題歌をトップシンガーの周杰倫（ジェイ・チョウ）が歌っていることでも話題となった。監督は、「フレディVSジェイソン」や「チャイルド・プレイ／チャッキーの種」で知られる干仁泰（ロニー・ユー）。衣装は「HERO」「LOVERS」のワダエミが担当している。

　子供のころ病弱だったため、人一倍“強さ”に憧れていた霍元甲。しかし、息子が同じ道を歩むことを望まなかった武術家の父から、稽古をつけてもらえることはなかった。しかし、父の稽古を盗み見しながら独学で訓練を重ねた結果、彼はやがて天津一の武術家へと成長する。しかし、己の強さゆえに傲慢な男となった元甲は、他の武術家の恨みを買い、家族を殺されてしまう。悲劇のどん底に落とされた彼は、天津を離れてあてどもなくさまよい続けた。そして彼は放浪の末、ある山村の老婆と盲目の娘に助けられる。村でののどかな生活や純朴な人々とのふれあいによって、彼は本当の“強さ”の意味を悟ってゆく。そんな中、天津ではアメリカ人格闘家オブライアンが中国人の武術家を次々と倒して注目を浴びていた。

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